手漉き和紙 ー手漉き檀紙 手漉き奉書―

水引館では、紙も手漉き(てすき)にこだわっています。機械漉きの紙に比べると、風合い・風格が違います。
手漉き檀紙・手漉き奉書について紹介しています。

水引館こだわりの「手漉き和紙」


機械漉きの紙に比べると、その風合いが全く違います!手漉き和紙ですのでケバ立ちますが、そこが風格があります。

当店で使用している手漉き和紙には、次の2種類があります。
・ 祝儀袋、目録の上包みに使う 手漉き檀紙
・ 中包みや目録に使用している 手漉き奉書

手漉き檀紙(だんし)とは?


檀紙とは、ちりめん状のしわのある和紙です。
手漉きでも、上等なのは1枚漉(す)きと言い、 1枚、1枚に、このちりめん状のしわを作って漉きます。当然しわの深さも深く、 しわも細かく、しなやかです。しかし、職人さんもあまりいなく、 なかなか手に入りません。

 
手漉き和紙ですので、毛羽立ち感がありますが、手漉き和紙に墨で書きますと、かすれ・にじみが生じ、 これらが一層、趣をかもし出します。

水引館では、2枚漉きと言って、2枚を一度にしわを作って、漉いてある檀紙を使っています。1枚漉きの檀紙に比べるとやはり見劣りしますが、手に入りやすさからこれを使用しています。

1枚漉きと2枚漉きを区別する方法は、紙をさばいて少しづつずらすと、1枚漉きは1枚1枚が均等にずれるのですが、下の写真のように、2枚漉きはどうしても、2枚がくっついてずれるのです。

手漉き檀紙

祝儀袋の紙としては最高のものです。
水引館の祝儀袋はこの手漉き檀紙を使用しています。

機械漉きの檀紙もありますが、これはどうしてもしわの深さなどが浅く、薄っぺらな感じがします。

一般に市販されている祝儀袋は、ほとんど機械漉きの檀紙です。

手漉き奉書(ほうしょ)とは?


上質の楮(こうぞ)で漉(す)いた、純白でしわのないきめの細かい和紙です。杉原紙に似ているのですが、やや厚手で簾目があります。 越前奉書が有名です。

奉書とは、天皇・将軍などの意向や決定を下知する文書のことで、この奉書を書く紙として多く用いられました。このようなことから、結納、お祝などの目録を書く紙として使用されています。

この奉書にも、機械漉きのものと、手漉きのものがあります。
機械漉き奉書はツルっとしていて、手漉き奉書とは風合いが違います。

奉書は写真ではわかりにくいのですが、字を書くとその違いがはっきりわかります。機械漉き奉書に墨で書くと、真っ黒な文字が書けますが、手漉き奉書に書くと、どうしてもかすれ、にじみがでます。



水引館の目録は手漉き奉書に書いております