水引館

Q.祝儀袋(のし袋)に使われる水引の結び方の種類は?

祝儀袋(のし袋)に使われる水引の結び方の種類について解説しています。

祝儀袋によく使われている結びは、下の3つです。

●あわじ結び (あわび結び)

結婚祝いでよく使われる結びです。
「解けない結びなので、結婚祝いなど何度もあっては困る御祝に使う」と言われていますが、関西ではどんな御祝でも不祝儀でも、あわじ結びを使います。

●蝶結び (花結び)

解いて結び直せるため「出産祝いなど、何度あっても良い御祝に使う」と一般では説明されています。しかし、これは最近の人が言い始めたことで、本来は正しくないのです。
贈りものに水引を使うのは「この中身は清浄です」と言う意味があるため水引は一度きりのものですので、何度も結び直して使うものではありません。

関東でこの結びがよく使われていますが、関西ではどんな御祝でも不祝儀でも上の「あわじ結び」を使用します。

●結び切り (真結び・こま結び・本結び)

あわじ結びと同じような用途で使われます。帯締めの結びとしても使われます。一回結んだだけの簡単な結びのように見えますが、意外と難しいです。

あわじ結び
あわび結び
蝶結び
花結び
真結び
結び切り
真結び
こま結び
本結び

祝儀袋に使われている飾りは、あわじ結びを応用した結びなどです。
梅結びなど、「この時に使う」という決まりが特に無い結びもあります。

●あわじ結びを応用した結び

●梅結び

そのほか、松葉、竹、叶結び(かのうむすび)、紫陽花の花の結び などなど、水引館には多くの結びの種類があります。

●叶結び(かのうむすび)

結び目の表が「口」、裏が「十」に見えることから、「叶結び」と呼ばれています。
一見、蝶結びに見えますが、蝶結びと違って引っ張っても解けません。