水引館

水引の種類・色 ー京水引とは?ー

祝儀袋などに使う水引/結納などの飾りに使う水引/手こぎ水引と機械水引/水引の産地 について解説しています。

祝儀袋などに使う水引


長さは、

尺五(45cm)、尺八(54cm)、二尺(60cm)、二尺五寸(75cm)、三尺(90cm)、 四尺(120cm)、五尺(150cm)、六尺(180cm)、十尺(300cm)

などがあります。
長さが長くなるほど、水引の太さも太くなります。

金銀の水引主に結婚のお祝に用います。
その他のお祝(新築など)でも、豪華にしたい時に用います。
赤白の水引慶事全般に用います。 ほとんどの贈り物に赤白の水引は使えます。
五色の水引五色には、魔よけの意味がありますので、出産、入学などのお祝に用います。
お寺の落慶のお祝いなどの時に、五色の幕が張ってあるのを目にすることがあると思います。このことから、お寺のお祝、お墓の建立のお祝などの時に使います。
黄白の水引仏事、法事、御布施などに用います。
京都では、お葬式のお香典に用います。
この理由は、皇室で使う紅白の水引が黒に近い色をしているため、黒白に水引は使わないからです。
黒白の水引お葬式のお香典に用います。
双銀の水引左右全部銀の水引です。
お香典、お坊さんのお経料など仏事全般に用います。
金赤の水引金と赤の水引です。
これは、他の水引と少し違っていて、金の方が5本がすべてくっついています。神社のお札、お正月の門松などに用います。
紅白の水引

皇室への献上物に用います。
紅は玉虫色(濃い松葉色)で、一見すると黒に近い色をしています。
そのため、京都では仏事には黒白水引は使わず、黄白水引を使います。
※最近は、そのことを知らない方が増えているため、京都でも黒白水引を使う方が増えています。


(上が紅白、下が黒白) 水をつけると赤くなります。

指に少し水をつけて、玉虫色の水引をぬらすと皮膚が赤く染まりました。

※現在ではこの水引はほとんど無いです。

※最近は、赤白水引のことを紅白水引と呼んでいる方が多いのですが、本来の紅白水引の紅は上の写真のように玉虫色です。

結納などの飾りに使う水引


一本ずつになっていて、長さは三尺(90cm)に一定しています。

色水引いろいろな色のついた一般的な機械水引です。
手作りのもの(手こぎ水引)はほとんどありません。
京水引 麗
(当社製品)
手こぎの色水引の上に糸を巻いてあります。 水引の中では最高級品です。
類似の水引もありますが、類似品は機械水引の上に糸を巻いたもので、見かけはほとんど変わりませんが、持ってみるとふにゃっとしています。
京水引 雅
(当社製品)
双金、双銀の水引の上に糸を巻いてあります。下地の金、銀がちらちら見える水引です。
当社の京水引は色の種類が豊富で、100色ほどあります。

類似の水引も出回っていますが、当社の京水引はの糸は一番細い糸を使用していますので、下地の金、銀がちらちら見えるので、上品さが違います。
下地の金、銀の水引も特注品です
特光水引など機械による水引で、光沢のあるフィルムのようなものを巻いてあります。
この他にも最近では、新しい水引がいろいろ出回っています。機械水引は結びにくく、思ったような形にならないため、当社では使っておりません。

京水引とは


京水引とは、手作りの水引(手こぎ水引)に、さらに細い細い糸を巻いた最高級の水引です。
水引館の商品は、主にこの京水引を使って作っています。

 

結ぶときはしなやかでありながら、結んでいない部分は真っ直ぐにピンッ!としているところが、京水引の最大の特徴です。

一般的に売られている水引は、機械で作られています。

手こぎ水引と機械水引


手作りの手こぎ水引と機械で作る機械水引とがあります。
現在、手こぎ水引を作る人はあまりいません。愛媛県ではただ一人です。

今では、手こぎ水引を使った結納、祝儀袋類はほとんど一般には出まわっておりません。
水引館で使っている水引はほとんど手こぎ水引です。機械水引でも特別注文の水引だけを使っています。

水引の産地


水引の産地は、日本に2箇所[愛媛県四国中央市/長野県飯田市]だけです。
最近では、日本独特の水引細工も中国で作られるようになってきました。

現在一般に市販されている金封(祝儀袋、熨斗袋)、結納の飾りなどもほとんどが中国製になっています。
当社は京都で手作りしている祝儀袋、結納飾り、京水引工芸品のみを販売しています。