祝儀袋の表書き(上書き)について

こんなお祝い事の場合はなんて書く?? など、祝儀袋の表書き(上書き)に関する様々な疑問にお答えしています。

表書きの上に書く言葉は・・・?



■結婚関連の表書き一覧(結婚祝いなど結婚式関連)

ご結婚御結婚御祝 寿 御祝
結婚式関係御車料(お仲人様、披露宴へのご招待客様などへの交通費)
御祝儀(結婚式場のお世話係の方達などへの心付け)
御膳料(祝膳をしないとき)
【引き出物】寿 (両家の姓、新郎の姓が右)
【結婚祝いのお返し】内祝 寿
【新婚旅行のお小遣い】

はなむけ

お祖父様や伯父さんなどが、結婚のお祝いの他に新婚旅行のお小遣いなどをあげる場合、結婚祝いの祝儀袋よりは控えたものをお選び下さい。
(はなむけとは、旅立ちや新たな門出に際し、激励や祝福の気持ちを込めて、 挨拶の言葉・金品・詩歌などを贈ることです。)

※御祝に関しましては、すべて『御祝』とだけ書いても差し支えありません。



■お祝い全般の表書き一覧(ご出産やご新築など、結婚以外のお祝)

新築・改築・開店祝い御新築御祝 御改築御祝 御開店御祝
神主さんへの御礼地鎮祭 御玉串 玉串料 御初穂 初穂料
【大工さんなどへの御礼】御祝儀
出産祝い
男の赤ちゃん
女の赤ちゃん
御祝 御出産御祝
【誕生日祝い】御祝 御誕生日御祝
入学、入園、進学、合格祝い
男の子用 女の子用
御祝 御入学御祝 御進学御祝 合格御祝
成人・成人式の御祝】男性用 女性用御祝 御成人御祝
就職のお祝い】男性用 女性用御祝 御就職御祝
七五三祝い御祝 七五三御祝
喜寿、還暦などの長寿のお祝御祝 喜寿御祝 還暦御祝
昇進、栄転などのお祝御祝 御栄転御祝 御昇進御祝
就任のお祝い
社長、役員、役職などの就任
御就任御祝 御祝
受章のお祝御祝 〇〇章御受章御祝
【お祝の返し】内祝 寿
お祝関係御車料(交通費)
御祝儀(お世話になる方達などへの心付け)
御膳料(祝膳をしなかったとき)
※御祝に関しましては、すべて『御祝』とだけ書いても差し支えありません。



■お祝い以外の表書き一覧(御見舞、地鎮祭など)

病気お見舞御見舞
災害のお見舞御見舞
発表会などのお部屋見舞御部屋見舞 楽屋御見舞
御餞別】転勤・引越・旅行など御餞別
退職(「じょう」と読み、「たてまつる」と言う意味です。)
寄付寄付 (「じょう」と読み、「たてまつる」と言う意味です。)
町内会などの寄付、明確な会費などではない場合など寸志 (少しの気持ち。わずかの厚意という意味です。目上の人には使わないで下さい。)
お礼御礼寸志 (少しの気持ち。わずかの厚意という意味です。目上の人には使わないで下さい。)
【その他】松の葉(心ばかりの贈り物という意味です。)
神社・神主様へのお祝い、ご祈祷などのお礼
地鎮祭・七五三・厄除けなど
御玉串 玉串料 御初穂 初穂料 御祈祷料 御礼 奉納 上
【上棟式の棟梁などへのご祝儀御祝儀
神様へのお供え奉献 献酒(お酒の場合)
記念品などを贈る場合贈 贈呈 記念品
【皇室への献上の場合】献上  上(「たてまつる」と言う意味です。)
※本来は紅白の水引を使いますが、現在は紅白の水引がありませんので、一般の人と同じようにご祝儀袋はお選び下さい。
選挙の陣中見舞い陣中見舞い



■仏事の表書き一覧(葬式、法事、お寺のお祝、地蔵盆など)

お葬式<仏式> 御霊前 御香典 御供
<神式> 玉串料 御榊料
<キリスト教> お花料
お葬式関係御車料(お坊様への交通費)
御膳料(お坊様への御膳料)
お坊様へ御経料 御布施(「じょう」と読み、「たてまつる」と言う意味です。)
法事<仏式> 御仏前 御供
<神式> 玉串料 御榊料
【お墓の建立】墓碑建立御祝(「じょう」と読み、「たてまつる」と言う意味です。)
【お仏壇の開眼供養】開扉御祝 上
お寺のお祝い事御落慶御祝 上
【地蔵盆】上 御供
お寺の寄付など上 志 寄付
【香典返し】志 満中陰志
【法事の引き出物】粗供養 志

表書きの【下】には、お名前(お祝のお金を出す人)を書きます



お名前は個人の場合はフルネームでお書きください。
御礼などで個人としてでなくお家としてされる場合は姓だけにされると良いでしょう。

会社でお祝をされる場合も、会社としての場合は会社名だけで良いでしょう。
社長の個人的な場合は会社名、肩書きと社長のお名前にされると良いでしょう。

どのような立場からお祝をするのかをお考えの上お書きください。

中包みには、お祝の金額を書き入れます


中袋の表に「金参萬圓也」のように毛筆で書きます。
「金参萬圓也」は3万円の場合です。

「萬」は「万」、「圓」は「円」です。
「也」は、「これ以上、端数はありません」という意味ですので、包む金額に関わらず「也」を書きます
 

※不祝儀の場合には「也」は書かない、と説明する人もいますが、「也」は「これ以上、端数はありません」という意味ですから、御祝でも仏事でも、どちらの場合にも「也」を付けます。
裏には「封」の字を書きます。「〆」でも構いません。
下の写真では、くずした「封」の字ですが、楷書で書いて大丈夫です。

中袋 漢字
※「五」は「伍」と書いても構いません。

市販されている祝儀袋に付いている中袋には、住所・氏名を記入する欄があるものもありますが、御祝は知っている人から貰うので、住所・氏名は書かなくて良いです。

※御香典などの場合、故人の家族と、御香典を渡す人と面識がない場合が多いので、そのような時は、中袋の裏に住所・氏名を書くと良いです。

住所の記入は・・・?


市販されている祝儀袋では、中包みに住所を書く欄があるものがありますが、お祝の場合は誰に頂いたのかわかるので、住所まで書く必要はありません。

仏事、特にお葬式の場合、故人の知り合いで、残されたご家族では、どこの誰が持ってきたのかわからないことがあります。このようなときは住所まで書くことをおすすめします。

祝儀袋の選び方


中包みだけの簡略なお祝い袋は、 きちんとしたお祝いには不向きです。
御車料、御膳料など、お金を裸では渡しにくい場合など、補助的にお使い下さい。
簡略な袋
※中包みだけの簡略なお祝い袋

また、お祝には上包みの紙が1枚だけのものも不適当です。
お祝は重なると良いので、2枚以上の紙を重ねてあるお祝いの袋を、お選び下さい。
手折り桔梗

※手作りした、2枚重なった御祝用の祝儀袋
水引館の祝儀袋はすべて2枚重ねて作っております。

一般に市販されているものは見かけは何枚か重ねてあるようでも、実際は一重のお祝いの袋がほとんどです。
これは機械で折るため、2枚重ねて折れないためです。
また、2枚重ねでで折ることも難しいため、ほとんどは一重です。
一重のお祝の袋は不祝儀(仏事)となりますので、先方様にとても失礼にあたります。きちんとしたお祝でなく、簡単なお祝など気軽に渡す時にお使い下さい。

当店のお祝の祝儀袋は2枚以上重ねてありますので、安心してお選び下さい。
反対に仏事の上包みは一重のものをお選び下さい。不幸は重ならない方が良い・・・という理由からです。

祝儀袋の渡し方


直接手で持って祝儀袋を渡すことは失礼になります。せめて風呂敷には包んでお渡ししましょう。
切手盆にのせ、富久紗を掛け、風呂敷に包めば完璧です。
風呂敷の購入はこちら 悪い例 良い例

祝儀袋の使い方など、人によって様々なことが言われます。

地方によっては、まるで正反対の事を言うところもありますので、あまり細かいことまで気にされ過ぎますと、身動きがとれなくなってしまいます。

常識的にお考え頂いて、あまりに不適切と思われる事だけはお避け下さい。